KingdomHearts
アンセムレポート


ハートレスについて書かれたレポート。
著者・アンセム。
なんとなく暗くしてみました。

No. 入手場所・方法
アンセムレポート0 【アグラバー】ジャファーAを倒す
アンセムレポート1 【ホロウバスティオン】
ベヒーモス撃破後、書庫のエアリスに話し掛ける
アンセムレポート2 【アトランティカ】アースラAを倒す
アンセムレポート3 【ホロウバスティオン】
ベヒーモス撃破後、書庫のエアリスに話し掛ける
アンセムレポート4 【ホロウバスティオン】マレフィセントを倒す
アンセムレポート5 【ホロウバスティオン】
ベヒーモス撃破後、書庫のエアリスに話し掛ける
アンセムレポート6 【ハロウィンタウン】ブギー@を倒す
アンセムレポート7 【オリンポスコロシアム】
ハデスカップ10位のハデスを倒す
アンセムレポート8 【ネバーランド】フックを倒す
アンセムレポート9 【ホロウバスティオン】
ベヒーモス撃破後、書庫のエアリスに話し掛ける

全アンセムレポートの回収は隠しエンディングを見る条件の1つです。

 

アンセムレポートの内容
このサイトでは珍しくネタバレ扱い。
知りたくない人もいるんじゃないかと思って。










 

 

 

 

 

レポートNo.

内容

アンセムレポート0 長い長い時間をかけて、私は多くの知識を身につけてきた。
私の知識が力となって、この世界の平和を守っていることを、疑う者はいないだろう。
民は笑顔を絶やすことなく、私を尊敬してくれる。

だが、賢者と呼ばれている私にも、わからないことがある。

人の心の奥深くには、かならず闇が眠っている。
どんなに純粋な者の心にも。

たったひとかけらの闇が、ふとしたきっかけで大きくふくらみ──やがて心のすべてを闇に染めてしまった例を、私は何度となく見てきた。

闇。心の闇。

どこから来て、どこへ行くのか。
この小さな世界を治める者のつとめとして、どうしても知っておかねばなるまい。
闇にとらわれた者どもが、この世界の平和を乱す前に…。
アンセムレポート1 人の心に潜む闇。
その正体を暴かねば。

数種類の実験を行う。

人の心の闇を取り除く実験。
純粋な心に闇を発生させる実験。
闇を抑制する実験と、逆に増幅する実験。

ところが、心の領域に手を出した途端、被験者の心はことごとく崩壊してしまった。
強い精神力を持つと思われた者も例外では無い。

心とはなんともろいものか。

治療を施したものの、彼らは回復する兆しを見せず、完全に心を失った。
そんな痛ましい姿を民に見せるわけにはゆかない。
私は彼らを城の地下に幽閉した。

それからしばらく後、城の地下で奇妙な存在を発見した。
闇から生まれ出たような生物・・・いや、あれが本当に生物なのか、確証は無い。

あれは一体何者か。
心を無くした者たちの影なのだろうか?
アンセムレポート2 城の地下深くの暗闇にうごめく影たち。

あれは心を無くした者の末路なのか?
あるいは心の闇が具現化したものか?
それとも全く異質な存在なのか?
私の知識をもってしても答えは出ない。

確かなのは、あれがいっさいの感情を持っていないことだけだ。
おそらく彼らの正体や目的が判明すれば、心の謎を解く鍵が見つかるだろう。

更なる研究を続けねばならない。
幸いサンプルの数に不安は無い。
彼らは次から次へと発生しているのだ。

彼らの呼称が必要だ。
よろしい。
心無きもの・・・ハートレスと名づけよう。
アンセムレポート3 ハートレスは複数で出現し、更に増殖しているようだ。

数種のサンプル(生物・無生物)を与えてみると、生物のみに反応した。
ハートレスは生物から何かを吸収して、更に増殖。
そして対象となった生物は、跡形も無く消失した。
ハートレスは生物から何かを吸収しているのか。

私は彼らが「心」を奪っているのではないかと考えている。
ハートレスは心を無くした者から生まれ、他の生物から心を奪って増殖する。
ハートレスに奪われた心は、新たなハートレスを生み出す糧となる。
確証は無いが、私は自説に自信を持っている。

さらに大量の生物を与えて検証しよう。

また、ハートレスの行動原理についても研究を進めなければ。

感情を持たないと思われる彼らだが、知性はあるようだ。
しかしコミュニケーションの方法がわからない。

ふと思う。

あれは私が長年追い求めてきた心の闇、そのものではないか。
アンセムレポート4 ハートレスの行動原理を探るため、一体のハートレスを選び行動を観察してみた。
しばらく触手を揺らしていたが、
やがて目標を感知したのか、城の奥を目指して歩き出した。
やがて城の最深部に到達すると、更に何かを探すように触手を振動させる。

すると突然、奇妙な扉が出現した。
私の城に、こんなものが隠されていたとは。

扉には大きな鍵穴があったが、鍵がかかっている様子はない。
自ら扉を開いてみた。

……あれはなんだったのか。

扉の奥で見たものは、私の知性を超えていた。
非常に強力なエネルギー体。

その正体は一体?

この夜、多数の流星を観測した。
扉を開いたことと関わりがあるのだろうか。
アンセムレポート5 ハートレスが目指した扉の奥には、巨大なエネルギー体が存在した。
おそらく、あれこそがハートレスの最終目的だろう。
その正体は何か?
ハートレスの習性を元に仮説を立てた。
生物の心を奪うハートレスが求める、非常に巨大なエネルギー体。

あれもまた、一つの心…。
この世界そのものの心なのではないか。

確証はない。
しかし、あの巨大な力を感じた私は、すでに確信している。

あれは世界の心なのだ。
ハートレスたちは生きとし生ける者の心のみならず、
世界の心までも奪おうとしている。
それこそが、ハートレスの真の目的であろう。
だがハートレス達は、世界の心を奪い取って何をしようというのだろうか。
アンセムレポート6 扉を開いた夜に観測された、無数の流星。
それを構成していたと見られる物質について研究を進めてみる。

まったく未知の物質だ。
弾力性に富んでおり、断片同士を密着させると容易に結合する。

文献をあたってみたものの、このような物質が採取された記録は存在しなかった。
私が扉を開いたことによって、初めて地上に降り注いだということか。
この小さな世界を包む無限の空間には、
こうした物質が無数に漂っているのだろうか。

できることなら夜空へ飛び立ち、真理を探求したいものだ。
アンセムレポート7 ハートレスという存在が、心と密接な関係があることは間違いない。

ハートレスの研究を進め、その性質を解明すれば、彼らの目的のみならず、
これまで謎に包まれていた、心の構造を突き止められるはずだ。

手始めに、ある装置を開発した。
ハートレスを人工的に生成する装置である。

ハートレスは心をなくした者から自然発生した。
ならば心の原理を応用すれば、合成できるのではないか…。
そう考えた私は、これまでの研究の成果を活用して装置を完成させた。

試験的に稼動させた所、なんの問題もなくハートレスが発生した。
この装置をさらに改良すれば、無から心を生み出す事も可能かもしれない。

装置で作り出したハートレスと、自然発生したハートレスを比較したところ、
その性質や能力には、ほとんど差がない事が判明した。

しかし、より正確な実験結果を導き出すためにも、
この二種類のハートレスは厳正に区別するべきであろう。

装置で合成したハートレスには、識別のためマークをつけておくことにする。
アンセムレポート8 驚くべき事件が起きた。
外の世界からの来訪者があったのだ。

彼はある世界を治める王であり、
あの流星の破片(グミブロックと呼ばれているらしい)で作った船に乗ってきた。

私があの扉を開いたことで、彼と私の世界を往来できるようになったようだ。

彼からは実に興味深い話をいくつも聞く事が出来たが、
とりわけ気になるのが「キーブレード」という鍵に関する話だ。

伝説に現れるキーブレードは、大きな力を秘めているという。

キーブレードを持つ者が世界を救ったとも、
逆に世界に混沌をもたらしたとも伝えられている。
キーブレードとは、一体なんなのか。
鍵……すなわち扉を開く力。
私が開いたあの扉にも、なんらかの関係があることは間違いない。
アンセムレポート9 人に心があるように、世界もまた心を持つ。
星空に散らばった数多くの世界…そのひとつひとつに、心がある。

それぞれの世界に存在する扉の奥には、その世界の心が隠されているのだ。

ハートレスは、それらの心を求めている。
心の闇から生まれたハートレスが、
より大きな心へ回帰しようとしているのではないか。

そうだ。

ハートレスは心から生まれた。
闇の故郷、それは心だ。

世界の心の奥底、そこはハートレスの世界なのか。
私には分からない。

ならば確かめればよかろう。
そこには必ず答えがある。
私が追い求めた謎…心の謎の。
世界の心に振れたその時、私は全てを知る者となるであろう。

なすべきことは決まっている。
鍵となるキーブレードを持つ者を探し出し、そしてプリンセスを…。

更に、もう一つ。
闇に隠された心の謎を探る為には、私の体はもろすぎる。

私は行かねばならない。
この体を振り捨て、更なる高みへ…闇の奥へ。